PowerDVD 14で再生するBlu-rayの音声をDolby AtmosでXP-EXT1に出力する設定
XP-EXT1(Victor製バーチャルサラウンドヘッドホン)でDolby Atmos、およびその他の立体音響フォーマットの音声を再生する際の設定メモ。
デコードを外部デバイスで行うため、OSと再生ソフトでデコードを行わないように設定する必要がある。
環境:
PCとXP-EXT1の接続は、GPUのHDMI出力→XP-EXT1のHDMI入力
映像出力はGPU→ディスプレイ。XP-EXT1の出力は使わない
OS: Windows10 Home 22H2
XP-EXT1:
OS設定:
サウンド/再生 からXP-EXT1のプロパティ設定に入る。
プロパティ/立体音響 をオフにする。
プロパティ/詳細 にもDolby Atmos for Home Theaterという形式の選択肢があるが、これは選択しない。
ちなみに、Dolby Atmosは「Dolby Digital Plus」というエンコード形式らしい
PowerDVD設定:
設定/動画、音声、字幕/音声/その他の音声設定 の出力モードを「デコードされていないハイディフィニション音声を外部デバイスへ」に設定。
最初はTrueTheaterの音声設定を見ていたので、それらしい項目が無いように見えてしまった。
出力されている形式の確認:
アプリの「Decode」がDolby Atmosになり、アトモスで再生されていることが確認できる。
以上
BonDriverの初期化ができない
不具合:
BonDriverの初期化ができませんと表示されて、EDCBでの録画、TVtestでの視聴ができない
原因:
BIOSのアップデートに伴う設定値の変更
対策:
BIOS(UEFI)のAbove 4G memory/Crypto Currency miningをdisableにする
構成:
メモリ: T-Force dark 16GB(2x8GB)DDR4 3000MHz
システムディスク: intel SSDPEKKW256G7 256GB
チューナー:PT3
OS: Windows10 Home 21H2
OS build: 19044.1889
BIOS: 7D08vA7
詳細:
EDCBでの録画に失敗していることに気が付き、TVtestを起動したところBonDriverの初期化ができませんと表示されて不具合発生に気がつく。
デバイスマネージャでPT3が正常に認識されていることが確認できたので、原因はPT3のドライバではなさそう。
最後に録画成功した日から失敗した日までの間を振り返ってみると、BIOSのアップデートをしていたのが怪しい。BIOSは不具合がない限りアップデートしないのが無難だと思っていたが、直近のWindowsアップデートで失敗が報告されており、BIOSアップデートで解決されるとの記事を見たため7D08vA0->7D08vA7にアップデートしていた。
最新の更新内容を見るとセキュリティに関する設定値が変わっているとのことなので確認したところ、fTPMが有効化されていた(再起動前、今までWindows11のハードウェア要件を満たしていないと表示されていたのが、準備ができていますに変わっていた)。
とりあえずこれをDisableにしてみたが状況は変わらなかった。
ネットを調べるとPCIeに関する設定でAbove 4 GB Decodingを無効にすることで同様の問題が解決したとの記事を発見。似たような設定でAbove 4G memory/Crypto Currency miningという項目があったのでこれを無効化したところ問題が解決。fTMPを再度有効化しても問題はなかった。
BIOSバージョン7D08vA4の更新内容にAdjust PCIe Lanes settingとあったので、おそらくここで変更が入ったのだと思われる。この設定はPCIeデバイスにメモリアクセスを許可するもののように見えるので、Disableにするとパフォーマンスに影響するような気がする。GPUを機械学習などでもっと活用できるようになったら影響を評価する必要があるかもしれない。
以上